ブログ

Blog

高齢者介護の一番多い認知症、認知症は病名ではありません

認知症は病名ではありません、各病気の症状の一つです
この認知症という症状を知って下さい。

目次

認知症は病名ではありません、ではどのような病気が認知症の症状がでるのでしょうか

誰でも年齢とともに、もの覚えがわるくなったり、人の名前が思い出せなくなったりします
こうした「もの忘れ」は年齢を重ねる、いわゆる脳の老化によるものです
しかし、認知症は「老化によるもの忘れ」とは違います
認知症は、何かの病気によって脳の神経細胞が壊れるために起こる症状や状態をいいます
そして認知症が進行すると、だんだんと理解する力や判断する力がなくなって、社会生活や日常生活に支障が出てくるようになります

今はい認知症は治る時代だと言われていますが、症状の初期の初期に限ります
気がついた時は認知しょうの初期症状が始まっています

物忘れが多くなった、いつもと様子が違う、ふさぎ込んでいる事が続いていると気がついた時は専門医の受診をおすすめします
ただ早まって、認知症外来などを受診をすることになりますと、安心と共に認知症?という事に傷ついたりします
心の問題にもなりますので、日頃から高齢者のいらっしゃるご家族は十分注意を払ってください

症状、具体例は下記のようになります(例は一部です)

感情障害 :周囲の空気を読むことができなくなり、その場に合わせた対応ができなくなる。
うつ :認知症への不安や戸惑いから、ふさぎ込むなどうつ病のような症状が出る。
暴力・暴言 :不安や戸惑い、また記憶力の低下によってイライラして暴言を発したり、暴力をふるったりしてしまう
幻視・幻聴 :現実にない人や物が見えたり、また会話が聞こえたりする。

認知症は治らないとも言われていますが、治る認知症もあります

認知症ってひとくくりに言われますが、認知症にはもとになる疾患があります

認知症の種類の割合について

・アルツハイマー型認知症(55%)
・レビー小体型認知症(18%)
・脳血管性認知症(19%)
・その他の認知症(8%)

このように4種類の疾患によって認知症が発症します

認知症は治らない症状と言われています

治るタイプの認知症もあるのです
正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう) 脳脊髄液(のうせきずいえき)が脳室に過剰にたまり、脳を圧迫します
慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ) 頭をぶつけたりしたときに頭蓋骨と脳の間に血の固まりができ、それが脳を圧迫します

その他、脳腫瘍、甲状腺機能低下症、栄養障害、薬物やアルコールに関連するものなどがりますが
認知症の症状があっても、もとの病気を治療すると治ることもあります
こうした病気を早く見つけて早く治療を始めるためにも、認知症かな?と思ったら、早めに専門医を受診することが大切です

認知症の症状を起こす疾患のそれぞれの特徴

一番、多いアルツハイマー型認知症

一番、多いアルツハイマー型認知症
もの忘れから気付くことが多く、今まで日常生活でできたことが少しずつできなくなっていきます
新しいことが記憶できない、思い出せない、時間や場所がわからなくなるなどが特徴的です
また、物盗られ妄想や徘徊などの症状が出ることがあります

原因として
脳の様子 海馬のあたりを中心に、脳全体の萎縮がみられます
ベータたんぱくやタウたんぱくという異常なたんぱく質が脳にたまって神経細胞が死んでしまい脳が萎縮して(縮んで)しまいます
記憶を担っている海馬という部分から萎縮が始まり、だんだんと脳全体に広がります

主な症状
認知機能障害
新しく経験したことを記憶できず、すぐに忘れます。食事をしたこと自体を忘れてしまうのはそのためです
また、日付、昼か夜か、今いる場所、家族の顔などがわからなくなることもあります
さらに判断する力や理解する力が落ちて、食事を作ったり、おつりを計算することができなくなったりします

身体面の症状
進行するまで目立ちません。

ご家族の対応のポイント
否定しないで、本人の話をよく聞きましょう
本人はすぐに忘れてしまうので何度も同じ質問や行動を繰り返し、ご家族や介護する方はイライラしてしまうことが多いようです
「財布を盗られた」という妄想も、本人にとっては現実、盗んでいないと反論しても通じません

レビー小体型認知症とは

実際にはいない人が見える「幻視」、眠っている間に怒鳴ったり、奇声をあげたりする異常言動などの症状が目立ちます
また、手足が震える、小刻みに歩くなどパーキンソン症状がみられることもあります
頭がはっきりしたり、ボーッとしたり、日によって変動することも特徴的です

原因として
脳の様子 はっきりした脳の委縮はみられないことが多い
脳の神経細胞の中に「レビー小体」と呼ばれる異常なたんぱく質の塊がみられます
このレビー小体が大脳に広くに現れると、その結果、認知症になります

主な症状
認知機能障害
注意力がなくなる、ものがゆがんで見えるなどの症状が現れます。レビー小体型認知症では、最初は記憶障害が目立たない場合もあります。

認知機能の変動
時間帯や日によって、頭がはっきりしていて物事をよく理解したり判断したりできる状態と
ボーとして極端に理解する力や判断する力が低下している状態が入れ替わり起こります

行動・心理症状
幻視
実際には見えないものが本人にはありありと見える症状です。見えるものの多くは小動物や人で「ねずみが壁を這い回っている」「知らない人が部屋に座っている」などと、具体的です。また、人形を女の子と見間違ったり、丸めてある洋服を動物と見間違うなどの「錯視」もよくみられます

睡眠時の異常言動
眠っている間に大声で叫んだり、怒鳴ったり、奇声をあげたり、暴れたりすることがあります。
レム睡眠中に起こしやすいことから、レム睡眠行動障害といいます。
レム睡眠は、身体は寝ているが脳は活動している状態なので、夢を見ていることが多くあります

抑うつ症状
気分が沈み、悲しくなり、意欲が低下する症状です。抑うつ症状は、レビー小体型認知症の人の約5割にみられるともいわれます

身体面の症状
パーキンソン症状
動作が遅くなったり、無表情、筋肉のこわばり、前かがみで小刻みで歩く、倒れやすいなどの症状が現れます。

自律神経症状
血圧や体温、内臓の働きを調整する自律神経がうまく働かず、身体的にさまざまな不調をきたします。立ちくらみ、便秘、異常な発汗・寝汗、頻尿、だるさなどがあります。場合によっては、めまいを起こして倒れたり、気を失う危険もあります。

わかりにくい「レビー小体型認知症」
レビー小体型認知症は、患者さんによって症状の現れ方が異なります。また、時間帯や日によって症状が変動するので
正しく診断しにくい病気です。
そのため、初めにパーキンソン症状が現れて「パーキンソン病」と診断された後に、記憶障害が出てきてレビー小体型認知症とわかったり、逆にもの忘れでアルツハイマー型認知症だと思われた後にパーキンソン症状が現れてレビー小体型認知症と診断されるケースもあります。その他にも高齢者の場合には、うつ病と診断された後、徐々にレビー小体型認知症の症状が現れることがあります。

ご家族の対応のポイント
転倒に注意しましょう
パーキンソン症状で筋肉や関節がこわばり、歩行が小刻みになるため、つまずいたり、転びやすくなります
また、立ち上がった際にふらつきや、めまいを起こして倒れたり、気を失ったりすることがあります

血管性認知症とは

脳梗塞や脳出血などによって発症する認知症です。脳の場所や障害の程度によって、症状が異なります
そのため、できることとできないことが比較的はっきりとわかれていることが多いです
手足の麻痺などの神経症状が起きることもあります

原因として
脳の様子 脳梗塞や脳出血がみられる
脳の血管が詰まる「脳梗塞」や血管が破れる「脳出血」など脳血管に障害が起きると、その周りの神経細胞がダメージを受けます
脳の画像を見ると、障害の跡がわかります。
脳出血や脳梗塞の後、急激に発症し、その後も脳出血や脳梗塞にともない症状が階段状に進行していきます。

主な症状
認知機能障害
障害される能力と残っている能力があります(まだら認知症)。判断力や記憶は比較的保たれています
「せん妄」が起きで突然認知機能が悪化することがあります

行動・心理症状
意欲や自発性がなくなったり落ち込んだりすることがあります。感情の起伏が激しくなり
些細なきっかけで泣いたり興奮することがあります

身体面の症状
脳血管障害によって、手足に麻痺や感覚の障害など神経症状が現れることがあります
ダメージを受けた場所によっては言語障害などが出る場合もあります。

ご家族の対応のポイント
規則正しい生活習慣をみまもる
意欲がなくなって、日中の活動が少なくなると、不眠や昼夜逆転の原因になります
今までの規則正しい生活習慣をできるだけ崩さないように、日課表などを作って無理のないものから徐々に活動を増やしていきましょう

SHARE
シェアする

ブログ一覧

ページの先頭へ