在宅介護の力強い支え
介護が始まり慣れない介護に右往左往している中、何とかたどり着いた地域包括センター。そこで、やっと介護認定を受け在宅介護の力強い味方をお伝えしたいと思います
目次
- ○ 在宅介護は通所介護(デイサービス)を受けましょう
- ・食事
- ・入浴
- ・機能訓練
- ・レクリエーション
- ・送迎
- ○ 在宅介護で介護者の休息のデイサービスを利用
- ・メリット
- ・デメリット
- ○ まとめ
在宅介護は通所介護(デイサービス)を受けましょう
介護は突然始まりますが、介護になれていないご家族にとっては心身ともに非常に疲れます。
疲れても体調不良になっても介護は待ってくれません。
もちろん休むことも出来ません。
そして要介護者も家族の慣れない介護にストレスもたまります。
こんな時に利用できるが通所介護(デイサービス)です。利用するためには、介護認定を受けなければいけません。
介護1~5の認定を受けた人が対象となっており、要支援1・2の人が利用することはできません。
通所介護(デイサービス)とは、要介護状態となった場合においても、利用者が可能な限り利用者の自宅において、持っている能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう生活機能の維持又は向上を目指し自立を目指すサービスです。
デイサービスでは主に次の5つのサービスが展開されます。
・食事
・入浴
・機能訓練
・レクリエーション
・送迎
などがあります。
一つ一つを詳しく知っていただき不安を軽減してください。
食事
デイサービスでは食事の提供を行います。午前中から夕方にかけて施設に滞在するため、昼食・夕食・そしておやつが出されることがほとんどです。
食事は生活の基盤であり、健康的な生活を送る上では欠かせないものです。しかし、高齢になるとどうしても食事の量や回数が減ってしまったり、様々な事情により食事が食べられなかったりと、食事内容に偏りが生じやすくなってしまいます。
在宅介護では食事の準備も大変な負担となってしまいますが、デイサービスを利用することでバランスの考えられたおいしい食事をとることができるようになります。
また、デイサービスでは他の利用者も一緒に食事をとります。他の人との会話やコミュニケーションを取りながら楽しく食事ができます。
さらに、通常の食事料金に加算(サービス加算)することで、栄養改善サービスを受けることもできるようになっています。
施設によっては帰り際にお弁当を購入できるところもあります。
入浴
デイサービスでは、介護員による介助を受けながら入浴をすることができます。介護員は、自力で出来ることは利用者自身に取り組んでもらいながら、体の洗浄や衣服の着脱をサポートします。
デイサービスによって、個室や大浴場など浴室のタイプは異なりますが、大浴場に利用者が順番に入浴するスタイルがほとんどです。なお、介護度が重度になるにつれ入浴が難しくなるため、そういった場合は介護専用の入浴マシーンを利用します。
入浴は体を清潔に保つと同時に精神面にも良い影響を与えます。一人暮らしや在宅介護だと、どうしても入浴に関する不安や不満を抱えがちになってしまいますが、デイサービスでは専門のスタッフが安全に入浴のサポートをしてくれるため、その心配はありません。
また、場合によってはシャワーチェアや手すりといった福祉用具等が使える上、車いすなどのまま入浴できる機械浴などもあります。
機能訓練
機能訓練とは、日常生活で行われる動作を改善・維持するための訓練のことを言います。体だけではなく脳のトレーニングもこの機能訓練に含まれることもあります。
具体的な活動には次のようなものがあります。
・ラジオ体操
・歩行訓練
・脳トレ
・マッサージ
・口腔体操
デイサービスで行われる機能訓練は「リハビリ」とは異なります。リハビリには必ず医師の指導が必要ですが機能訓練はそのような決まりはありません。サービスの提供者に関しても違いがあります。有資格者が行わなければならないリハビリとは異なり、デイサービスの機能訓練は介護職員が行っているケースがほとんどとなっています。
レクリエーション
デイサービスではレクリエーションの時間が設けられています。サービスが提供される施設に応じてレクリエーションの内容は異なりますが、障害のある利用者でも安全に参加しやすいものが用意されているので、安心して楽しむことが可能です。
また、レクリエーションは、利用者が楽しめるだけではなく機能訓練の一環としての意味合いを持ちます。
ぬり絵・ちぎり絵・絵手紙・折り紙細工など四季折々に合わせて楽しみながら手先を使い脳に刺激を与えられたり、畑・花壇つくりなど利用者の体調に合わせて取り入れています。
送迎
デイサービスを利用する際は、自宅までの送迎もサービス内容に含まれます。自宅から施設へ向かうときも、反対に施設から自宅へ帰るときも車で送迎してもらえます。車いすのまま乗降可能なリフト者もあり、どんな状態の人でも安全に安心してデイサービスへと通うことができるようになっています。
自己負担額は往復100~200円程度なので、是非利用したサービスですが、送迎できる距離には限りがあります。車で30~40分程度の距離を限界としている施設が一般的です。それ以上距離が遠い場合はご家族の送迎が必要です。
在宅介護で介護者の休息のデイサービスを利用
介護の負担を軽減し、利用者の自分らしさを取り戻すために非常に重要な役割を果たしてくれるデイサービスですが、誰しもが自由に利用できるものではありません。デイサービスを利用するためにはまず要介護認定を受ける必要があるのです。
要支援1・2もしくは要介護1~5の7段階に区分分けされます。その中でデイサービスを利用できるのは要介護1以上の認定を受けた人のみです。
認定後は担当のケアマネージャーとケアプランを作成し、サービスを受ける事業所を選びます。そこで最終的な調整が終わり事業所と契約が済めば、ようやくデイサービスの利用を開始することができるのです。
なお、要介護認定を受けられるのは基本的に65歳以上の高齢者となっています。ただし、64歳以下でも特定疾病を抱えている場合は申請することも可能です。
メリット
デイサービスを利用するメリットはたくさんありますが、主なポイントとしては次の4つが挙げられます。
・栄養バランスの良い食事がとれる
・入浴やトイレなど日常動作の介護をしてもらえる
・機能訓練を受けることができる
・他の利用者と交流することができる
デイサービスでは昼食やおやつを提供してくれる施設がほとんどです。高齢者になるとなおさら食生活に偏りが生じやすいのですが、デイサービスでは栄養バランスの良い食事をとることができます。
また、入浴や排せつ、食事の介助など日常的なケアを受けることができるため、安心して通所することができるでしょう。他の利用者との交流を通し、高齢者の孤立を防ぐことができる環境である点もメリットの一つです。
また、在宅介護をしている場合、
介護者には「1日介護をお休みできる」というようなメリットもあります。
デメリット
一番多く聞くのが、通所するのを嫌がると言いう事があります、今まで家の中にいていきなり知らない人ばかりの中に行くことや、認知症の方がいらっしゃると自分はあの中に入るのは嫌だと言われることです。
そこは、ケアマネジャーなどと相談して利用しやすい施設などを選ぶことが必要です。
次に費用面の負担を感ることです
デイサービスでは通常の利用料金にサービス加算や介護保険対象外の料金が追加されます。介護度が重度になるにつれ利用料金も高くなるため、費用面で負担を感じるケースも少なくはありません。
まとめ
在宅介護において、最初は在宅介護から始まるケースが多いです。
在宅介護の一番のリスクは介護者に全て24時間、365日負担がかかる事です。
介護認定を受け要介護度が決まれば担当のケアマネジャーがつきます、要支援1、2地域包括支援センターの担当がつきます。
ケアプランが立てられ、デイサービスへの通所も勧められます。
デイサービスは一言でいえば、要介護者の自立を支援するサービスですが同時に介護者の負担も軽減されるのです、一日中介護と家事で毎日過ごす中、自由時間もないことにさえ気がつかなくなります。
そうなると、要介護者と介護者の共倒れになる事もあります、それを防ぐためにもデイサービスを利用してみませんか?
もちろん、向き不向きもありますので、そのデイサービスが合っているか見学して体験してみて、決めることが大切です。
家の中だけの世界からそとの世界に要介護者と介護者の両方のために利用してみてください。