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認認介護は他人事ではなくなっています

今回は、老老介護からの認認介護についてお伝えします。老老介護は当たり前の世の中ですが認認介護も少なくはありません、認認介護で生活していけるのかをおつたえします

介護状態をご近所に隠さないでください

目次

認認介護とはいったいどうしておこるのでしょうか  

認認介護とは認知症高齢者が認知症高齢者を介護するというケースです。
高齢夫婦の11組に1組は認認介護世帯という現実です。

介護が必要になった原因を見てみると認知症(18.0%)が1番多く次いで脳血管疾患(16.6%)となっており、
要介護1以上においては、認知症が原因で要介護状態になったケースは24.8%と4人に1人にのぼっています 。

老老介護世帯のうち夫婦ともに要介護者の場合は2人とも認知症であるケースも珍しくないでしょう。
80~84歳の認知症出現率が21.8%というデータがあり、2人とも80歳くらいの老老介護世帯においては11組に1組は認認介護世帯であると計算されています。

平均寿命が延びていることで世話をする子供自体が高齢者であるというパターンもあります。
親が90代、子供は70代というケースも珍しくありません。

例えば我が家場合ですと夫は現在68歳、義母は90歳です。
義母はアルツハイマー型で認知症で、在宅介護で夫が認知症初期になった場合は認認介護になってしまいます。

例え話はあくまで例えですが超高齢者社会の日本です。
いつ何時認認介護になるかもしれません高齢者だけの世帯も増えています、周りの方も気をつけてあげてくださいね。

ただ、あまり干渉されるのも迷惑がられることもあります。
今の日本はご近所付き合いもあまりしなくなってしまっています。
「向こう三軒両隣」なんて言葉知らない世代も多いのではないでしょうか。
実は私もあまりピンとこないのですが、義母に言われて初めて知ったと言うかなんというか、そんな時代はご近所さんが面倒を見てくださったこともあるのですが、今の日本の現状ではありえないですね。

核家族化が進み核家族になったころ若い世代も高齢者になって行き、時代が経てば老老介護になり、そこで誰も気がつかないとなれば認認介護になって行く時代はそこまで来ています。

認認介護のリスクを理解してください

認認介護とは認知症の人が認知症の人を介護するのです。
そんな介護のリスクを知っていただきたいと思います。想像するだけで怖くなります。

服薬管理ができない


*「薬を飲んだ」という行為を忘れてしまい、飲み忘れや飲みすぎになり体調を崩す
*場合によっては命に関わる事態に陥ることもある

認知症でなくても薬の飲み忘れはあります。
それが認認介護だと2人とも忘れたり飲みすぎで体調が悪くなります。

食事管理、栄養管理ができない


*好きなものばかりを用意するなどで栄養に偏りが出る
*満腹感が鈍くなることで食べたことを忘れて過食になる
*空腹感が鈍くなることで食べることを忘れて低栄養になる

認知症の高齢者の場合、栄養失調と診断されることがあります。
義母も認知症になり、私達が同居を始めた際に、体調を崩した時の受診結果で、栄養失調と言われショックを受けたことがあります。

体調管理ができない


*寒暖の感覚が鈍くなり、温度調節ができず熱中症になる
*のどの渇きがわからず、適切な水分摂取ができず脱水症状を起こす
*身体の不調を説明できない
*身体の不調に対して適切な処置ができない

お金の管理ができない


*お金をおろしすぎて引き落としができなくなった
*キャッシュカードの暗証番号がわからず生活費をおろせない
*銀行に入金できない
*お金がないにもかかわらず高額のものを購入してしまう

緊急事態の対応ができない


*緊急事態が起こった時の連絡先がわからなくなる
*緊急事態が起こっていることに気づかない

火の不始末


*火をつけっぱなしにして鍋を焦がす
*火事を起こしてしまう

上記の事は認知症の義母を介護で近くで私は全て当てはまります。

私達夫婦が一緒にいたからかなり対処し奔走しましたが、
これが認認介護の世帯だけだったらどうでしょうか。

離れ暮らしている子供たちは親が少しボケてきたかな?くらいにしか思いません。
ましてや認認介護だけの世帯だとどうなるのでしょうか。

現在、特に老老介護や認認介護に焦点を当てた行政のサポートは存在しません。

認認介護を防ぐには現状の状態を把握することです

高齢者のご夫婦を見ていて、ほのぼのとする場面もあるかもしれませんが実状はどうなのでしょうか。
同じ敷地内に住んでいた私達夫婦も義父母のしっかりした生活を把握できていませんでした。
出来れば避けて通りたい思いもありましたし、子供達がある程度大きなるまでは余裕もありませんでした。

子供達が成人し自身の道を歩み始めてほっとしたところで、義父が大腸がんになり亡くなり義母と向き合わざる得ない生活になり、義母の物忘れに愕然としたのです。

だからこそ私はお伝えしたいです、現状がどうなっているのか後悔しないためにも把握してください。

まとめ

早めの状況把握が大切。ご近所との関係構築も大切です。
核家族化が進んだ現状では、子供がいても同居が難しいケースが多くあります。

遠距離で暮らす両親の老老介護や認認介護が心配されるなら常に状況を把握しておく必要があります。

電話をする・帰省する頻度を増やして両親の様子を注意深くチェックし心配な部分が見えたら、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談をしましょう。

自治体によっては、シルバー人材センターやボランティアを活用して高齢者の見守りをしてくれるサービスを行っていることがあります。

ご両親が住む自治体のサービスの内容も把握しておきましょう。

ご近所の方たちも見守りをしてくれる強力なサポーターです帰省した時にはご近所に挨拶をしておくことをお勧めします。

介護状態をご近所に隠さないでください


ご近所は強い味方です、もちろん関わりたくないと思う方も見えますが、ご近所のすべてがそうだとは思いません。
私も在宅のころ、ご近所さんにずいぶん助けていただきました。

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