ブログ

Blog

介護者のメンタル不調などの症状と、介護の始まりにおける環境作り

介護をしていると先の見えない不安にかられます
家族の様子が変だなって気づくころには
介護者となるあなたに相当な負担がかかっています

そのことに気がついていただきたいと思います
気がつくって言ってもどのように気がつけばいいのか分からない事が
メンタル不調の特徴でもあります

目次

介護のはじまりはいつなのでしょうか

介護はいつ始まるか分かりません
事故で入院された場合はその時からとある程度始まりが予測で来ます

・何だか物忘れが起こってきていない?
・ぼ~としているう事が多くなった気がする?
・大きな声で話さないと聞こえなくなってきがする
・家から外に出なくなったし、友達との交流も減っているきがする

など気がつくことがありませんか?

それでも、ご家族はうちは大丈夫って信じています
いつも一緒にいるし、歳も歳だし多少変わるよねって言われます

私の仕事をお伝えすると
「まだ大丈夫なんだけどね、物忘れが以前より多くなった気がするの」
「歳のせいか怒ってばかりいるの」
「疲れるせいか外出することが減ってきた」

こうおっしゃる方が多いです
この時点で、何となくもしかして認知症?と心のどこかで思っていらっしゃる方も見えます
情報社会の現代検索すると該当することが出て来ます

そして、ますます不安になって来ます
でも、今だけかも、高齢者うつなんじゃないのかな
ほっとけば、いつの間にか戻っているかもと

心の不安を打ち消し打ち消し日々過ごしていきます

言葉に出して言うのが不安なのです
もしかして?
認知症かもしれない、だったらどうしよう
介護なんて経験なんかないし

誰に相談をすればいいのか分からないし、今の生活が出来るのだろうか?

この時点で「もしかして?」のストレスが溜まって来ています
介護は出来れば避けたいです経験なんてしたくありません

必ず介護は来ると言い切れませんが、来ないとも言えないのです

この時点では疑いと不安だけで、介護が始まっているなんて思ってもいないのです





気がつかないうちに始まっている介護と介護疲れ

介護をしていることに気づいていない、と言うと、あまり負担がない状態に思えますよね

しかし、このような生活が続いてくると
「何で私ばっかりやらなくてはならないのか」
「なぜ、他の家族は誰も手伝ってくれないのか」
「これからどうなってしまうんだろう?」
不安やイライラした感情を抱くことにつながります

イライラ!イラッ!などいつもイラついている自分がいることにも気がつかないのです
そんな時だから気持ちをリセットする時間も多く取って欲しいと思うのです

ストレス発散できずに悪化してしまうと、介護の継続が困難になるほど、
介護者の心が重篤な状態に陥ってしまうこともあります。

こんな状態が続くと「もしかして認知症のはじまり?」
どうしよう、介護なんてやったことない

そして、介護者のみなさんは周りに言ってはいけないと思われるようになります
こう思うようになった時にはもう介護がしっかり始まっているのです

メンタルチェックをしてみてください

1介護を主に一人でやっている

2集中力がない

3いつもイライラしていて落ち着きがない

4話しかけられてもボーっとして、うわの空のことが多い

5食欲が無くなる又は過食になって来た

6趣味や好きなことに興味を示さなくなった

7面倒くさくなって外出したくなくなる

8夜中に目が醒める、寝つきが悪い

9マイナス思考の発言が多い

10友人や親せきなど、人に会うのを嫌になる


この中のいくつ自分に該当するかチェックしてみてください。
2つ以上であれば介護疲れが強くなっています。

症状によりますが、そうなるとカウンセリングを受けてみましょう

私の経験談(介護はいつ始まっていたのか)

私の介護はいつ始まっていたのか振り返ってもおぼろげにしか記憶がありません

義父が亡くなったのは2011年4月18日でした
救急隊員の方に「心肺停止状態でしたが蘇生がかなりの不整脈です、これから搬送します」こう告げられ搬送されました
義父はいろいろ手を尽くしていただきましたが、そのまま帰らぬ人となりました

この時、義母は何をしていたのでしょうか
あり得ない光景だけを覚えています、テレビで見る手術室のようなところで機械に線を沢山繋がれた
義父を義母は見ていないのです周りの様子に気を取られ興奮状態でした

何の判断も出来ません、夫と義弟に連絡を取りました
そして、機会を一つ一つ外され義父は無くなりました

そういえば、わがままな義父にいつも怒鳴られていた気がしますが
もう認知は始まっていたのかもしれません
義父がいたからこそ、義母は怒鳴られ行動で来ていたのかと思います。
義父が亡くなってから手続きに動かなければならないのは私でした、いつも義母と一緒です。

この時から、気持ちの中に嫌だな~離れたいな~と思い始めていたと思い出します

義母は私が仕事から帰って来るといつも畑にいました
そのため、認知症症状が出始めても気がつくのが遅くなった理由の一つでした

今年90歳になる義母です、そして農家の嫁でもありました時間という観念が時間で動くのではなく
朝・昼・夜と感覚で動いていたのも認知症に気がつくのが遅くなったのです

気がつけば仕事から帰れば義母を探すことするのが日課となりました
ご近所の友達の家に入り込み促されて帰って来たり、とにかく出て歩きまくってました
義父というストッパーがいなくなったこともありますね

岐阜市とはいえ田畑がある田舎です、ご近所さんもいつも集まって井戸端会議をしていました
そこで、私は思い切ってその井戸端会議の場所が我が家の前であったことから「最近、うちのおばあちゃん出て歩いていることが多いんです、見かけたら家に帰るように言ってもらえませんか?」と伝えました

思い切って話してよかったと思います
仕事から帰り、またいないって思うと通りかかったご近所さんが「〇〇さんの家にいたよ」とか「向こうの畑にいたから帰るように言っておいたよ」って気づくと義母に声をかけて下さり、私に居場所を教えてくださいました

その時、隠さずご近所さんに伝えてよかったと思いました

まず、どこに何を使えるかですね
1人で探すのには限界があります、環境にもよります私がそれを出来たのは10年も前だからえきたのかもしれません

介護疲れを予防する方法と環境作り

初期の段階からご近所や親戚友人に話しておかれることをおすすめします

介護する側が頑張りすぎて疲れてしまい、介護を続けられなくなってしまう前に、介護のつらさを聞いてもらう人が存在することが、いかに気持ちのうえで大きいという事を知っていただきたいと思います

まだ、私だけでもできるから大丈夫!って頑張って、頑張って介護うつになったらどうしますか?

介護が大変になってから、いきなり「介護を手伝って!」と言われても、家族や周囲の人もどう受け止めればいいのか、どう手伝えばいいのか分かりません

そして、介護は家族が各分担してするという事が、今の日本では浸透していないないのも事実です

そうなると、介護者の方も「誰も私の大変さをわかってくれない」と思ってしまい
周りから孤立して今します

ですから、介護が始まったばかりのなるべく早い時期から、家族や周囲の人に

「義母・義父・親の様子が変わってきたので、今後ご迷惑をかけるかもしれない」と
声をかけておくとよいと思います

仕事先には、介護がはじまり、介護休暇をとるかもしれないことを伝え、家族には自分が看られないときには何を手伝って欲しいかを、具体的に伝えておきましょう

具体的に伝えることが難しい場合は、地域包括支援センターなどの専門の方に、今後どのようなことが起こる可能性があるのか、何に備えておくことが良いのかを相談するのも良いと思います

介護のために自分を犠牲にしないで欲しいと思います

それから大切なことをもうひとつお伝えしますね

介護が始まったからといって、介護する人が自分を犠牲にして
介護だけが見えなくなってしまう方も多いのです
当然ですが、介護する人も生身の人間です。自分自身も大切にしてほしいのです

介護する人の心と身体が健康でいるためにも、趣味をみつけたり、友人と食事をしたり、運動をしたり、この時期から介護と少し離れる時間を持っていくことをオススメします

もし介護する人に心身の不調が生じてしまったら、より良い介護の継続もできなくなります

一番大切なことは、介護の事を話せる誰かを見つけて下さい

SHARE
シェアする

ブログ一覧

ページの先頭へ