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介護に必要なもの、ご存じですか?それは「覚悟」です。

介護に必要なものは、それは「覚悟」です。介護も10数年いえ夫の祖父母の介護も手伝っていたので20数年の末の出てきた思いです。

目次

介護は大変って知っていると思っていても始まると分からないことばかりです

突然、脳卒中などで入院して介護に直面することもあれば、ちょっとしたケガから気持ちがふさぎ込み認知症が進行したり、徐々に体力が衰えて日常生活が困難になったりと、介護が必要になるタイミングはさまざま。
厚生労働省の調査によると、介護のキッカケとして最も多いのが「認知症」(17.6%)で、次いで「脳血管疾患(脳卒中)」(16.1%)、「高齢による衰弱」(12.8%)となっています。

元気だった親が倒れて突然介護が必要になった時、ほとんどの方が何をどうすればいいか分からず困って試行錯誤していまいます。
どうすればいいのかとネットで検索したりして、実際にお住まいの地域包括支援センターに相談出来るまでに、どれくらいの時間がかかるのでしょうか。

たどり着くまでにも、当然初めての事ばかりです。
そういえば何かの情報番組で特集が組まれていたことがあったかも?と思っても、実際に自分の身に降りかかってこないと分からないことばかり。

聞いている時は「なるほど、知識だけでも」と思いますが、いざ介護が始まると全てが初めての事ばかりで、
聞いていた知識はほぼ忘れていると言っても過言ではありません。

介護に必要なものは「覚悟」です

介護に覚悟?と思われるかもしれませんが、家族が介護状態になると、あっという間に介護の波に流されて行きます。
気がつけば、心身共にヘトヘトになり周りからも孤立してメンタル不調も起こしかねません。

そして、やっとの思いで介護保険や介護サービスにたどり着き、やっと助けてくれる人がいると感じ、これで楽になれると思いますよね。

でも、介護はそこからがスタートです。
ケアマネジャーが担当し、ケアプランが立てられ介護サービスによって介護から解放されるわけではないのです。

こんなはずじゃなかった、どうしてこんなことに?と日々時間が進むとそう思えてきます。
それは心の中に「助かった」「楽できる」もっと言えば「介護から離れられる」と思われる方が多いからかもしれません。

覚悟とは何でしょうか

では、介護の「覚悟」とはなんでしょうか。
介護する事への覚悟はもちろんですが、

*心
*身体
*費用 

この3つの介護が介護をしていくなかでとても大事になります。
この3つのうち、どれが欠けても介護が大きくのしかかって、介護崩壊となります。

介護崩壊の「心」

介護による心身の負担
在宅介護の負担の大きさから、心身共に疲弊し、家族内で不和が生じることがあります。

たとえば認知症の方の介護の場合、認知症の進行とともに家族の負担は次第に大きくなります。
認知症が進行すると、徘徊や暴力などの症状があらわれることがあります。

意見に聞く耳を持たない方も多く、暴れたり、興奮して手がつけられなくなったりする場合が多いです。

そのたびに対応に苦慮する家族の心身の負担は、計り知れないものがあります。
また、高齢の方は夜間に症状が悪化しやすく、家族が夜中に何回も起こされることも少なくありません。

さらに、終わりが見えないというのが介護の特徴です。
心身共に疲れ果てれば、家族間の空気はギスギスしやすくなります。

ついには家族崩壊に至るのも不思議ではありません。

介護崩壊「身体」

家族間での介護負担の偏り
家族間の介護では、誰か1人に負担が集中しやすいです。

介護は休む暇もありません。
家事に介護とですと並みの体力では出来ませんが、それをしなければならないのです。
寝ている要介護者の体位を変えたり、着替えをさせたり、トイレやお風呂などは女性の力だけではかなりきついのです。
専門のヘルパーさん達であれば、学んできたコツがあるため素人がやるよりも上手にできます。

しかし、介護に振り回されている介護者では、介護のコツなど知りません。
そのため、介護者側が腰や膝を痛める確率はかなり高いです。

介護ヘルパーさんなども腰を痛めたり膝を痛めたりして持病になり、離職していく確率も高くなると聞いています。

家族が、介護状態になり体力的に限界が来てもやめることは出来ません。介護者が介護が必要になってしまう場合があります。
そうなると、介護崩壊です要介護者が2人もいるという状態になりまねません。

介護崩壊「費用」

介護は費用がかかります、年金だけで介護費用はまかなえません。65歳以上の夫婦2人の世帯で介護していなくても月々5万程度のマイナスになります。
そこに、介護費用が発生するとどうなるのでしょうか、そして介護により離職せざるえない人もいます。

2019年に厚生労働省が実施した「雇用動向調査」によると、介護離職した方の数は約10万人でした。
また、女性の介護離職者は男性の4倍で、全年齢層の中では50~60歳代の中高年層が最も多くなっています。
介護離職をせざる得ない理由として、もっとも代表的なものは「自分の他に介護する人がいない」というものです。
近所に頼れる親族がいない場合は、子供が離職して親の面倒を見るしかありません。

離職すると、当然ながら収入がなくなります。
経済的に困窮することが多く、実際に介護離職者のうち約75%の方が経済的な負担を感じています。

介護中はなにかと出費が多くなります。
たとえば介護保険サービスを利用するのにもお金はかかります。

離職によって収入がなくなれば、費用を払えないために介護保険サービスを利用できないこともあります。

さらに、当然ながら介護以外の生活資金や老後への備えも底をつくことになります。
経済的に困窮すると心にもゆとりがなくなり、介護崩壊に至ることも少なくありません。

まとめ

介護は突然来て、今までの日常を根本から覆していきます。
そして、何故、どうして、いつまで、何故私が?と先の見えない不安が毎日毎日、暗い影を落としています。
そして、次から次へといろいろな出来事が起こってきて、周りも何も見えなくなって行きます。

それに飲み込まれないようにするには、どうすればいいのかですよね。
それは

「覚悟」


です。

覚悟の意味は、独りでは出来ない!とはっきり伝える。家族で介護の役割分担をすることを言葉に出して言うことです。

言葉に出して、辛い!キツイ!と訴えてください、役割分担することで独りじゃないとないと言う気持ちの余裕がうまれます。

ご自身又はパートナーにご兄弟・姉妹にも協力してもらいましょう、金銭面などすべて介護を介護している家庭だけではキツクなります、兄弟姉妹がいらっしゃるのでしたら親の介護費用について話し合う、介護のサポートを言う勇気を持ってください。

それが、ここでいう覚悟なのです。

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