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エンディングノートは認知症、本人確認が出来なくなった方の思いを知る方法です

認知症になってしまったらご本人であっても意思がご本人で無くなってしまいます。そんな時どんな思いを胸に秘めていたのかエンディングノートはそれを知る一つの方法です

目次

亡くなった父はどうして欲しかったのって10年経っても思います

介護は突然やってきて来て、いつ終わるかわかりません。
そして慣れない介護に必死に毎日過ごしていきます、気がつけば高齢者ですと何かしら病気が見つかります。
検査自体がキツク苦しいものもあります。
その検査を受けさせるかどうか悩みます。
でも受けさせて病気が発見できれば長生きできるかも?でもキツイし苦しいどうしようと思い悩むことも多いと聞きます。

私の亡くなった父は多くの病名をかかえていました、亡くなる前は介護老人保健施設(老健)に入所していました。
ある日、主治医から呼ばれ行ったところ「造影剤検査をしますか?」と聞かれました私は主治医に「先生のお父様だったら検査されますか?」とお聞きしました、答えは「しませんね」と先生は素直に答えてくださいました。

私が何故尋ねたかというと、長年病気と闘い認知症になり言葉がほ出てこなくなった父にこれ以上辛い思いさせていいのだろうかと、その思いがずっとありました。

そして検査は行うことはありませんでした、年に数回実家に外泊をさせていた時は私も泊まり込みでした。
その時は母はたまには楽したいと全く手を出しません、妹もサポートくらいでした。
一番、キツイ思いは妹と2人で父の入浴の時父の下を洗うことでした、まさか父の下を洗うこんな日が来るなんてと思いました。

父はどう思っていたんでしょうね、何度も病院に入退院を繰り返し、その度に認知症が進んで行き病院から脱走したこともあります。

母は当然朝から電話で騒ぎ立て探し周り、職場にも迷惑をかけたことが何度もありました。
母は何事かあると必ず私に電話してきます、長女だから当然なんでしょうね。
母はこうあるべきの思い込みが激しい人です。
父の事も当然長女である私が率先して行動すると思っていました。
そして、自分の考えは間違っていないと思い込むタイプで、自分でできないと全て私に振ってきます。
父の意思は関係なかったのでしょうね。

ある日、まだ認知症が初期のころ「おばあは怒ってばかりいる、参っている」と言ったことがありました。
母は自分=父の考えと決めていましたが本当はどうだったのでしょうか、今では父が思っていたことを知るのは不可能です。

本当のご本人の意思を知るためにエンディングノートを活用してください

エンディングノートと言う言葉が耳には馴染んできましたが、本当のエンディングノートの意味をご存じでしょうか。

エンディングノートとは

高齢者が人生の終末期に迎える死に備えて自身の希望を書き留めておくノート。
自身が死亡したときや、判断力・意思疎通能力の喪失を伴う病気にかかったときに希望する内容を記す。

特に後者の内容を、事前指示と呼ぶ場合がある書かれる事柄は特に決まっているわけではなく任意であるが
・主に病気になったときの延命措置を望むか望まないか自身に介護が必要になった際に希望すること
・財産・貴重品に関する情報
・葬儀に対する希望
・相続に対する考え方
・プロフィール・自分史
・家系図
などがある。

法的効力を有する性格の文書である遺言とは異なり
存命中や死後の家族の負担を減らすことを目的としている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ウィキペディアを検索するとこのような言葉が出てきます

では、エンディングノートは法定効力があると思いますか?

答えは・・・NOです。

では何の意味があるのでしょうか

あなたがもし、命にかかわる状態になった時、延命治療をして欲しいか欲しくないか
これが大きな問題にもなります。

エンディングノートが無いため家族会議が開かれる場合もあります。
そして亡くなった時に遺言書が見つかった時亡くなった方の思いが全部書いてあったらどう思いますか?
延命治療はひと昔前は医師が患者をどういかして生かせる!
この思いから家族の思いは関係なくされてた時代もありますが、高齢のため延命治療を希望されない場合もあります。
ご本人の意思が分からない場合は、家族会議になります。
エンディングノートがあったとしても家族会議は開かれるでしょうが、そこに書かれているご本人の気持ちが優先されるでしょう。

最近では高齢者の場合、入院時の延命治療を希望しないとサインする場合もあるそうですが、これは、その病状やケガなど状況判断ですね。

私の実家の母も延命治療はしなくていいからとよく言っています。
「じゃあ書いといてねと言いました」

母は遺言書と混同しています、結構同じ方がいらっしゃいますので説明が大変です。

でも、母の意志は妹も孫たちもみんな知っていますので通じてはいますが、遺言書に全部書いてあるからねと言われても上記の項目のどれだけがかかれているのか不安になります。

2人の父・義父と認知症の義母は自分がどのような治療をされ、どのような介護をされたかったのか、お葬式の形は?誰を呼んで欲しい?一切知るすべもなくなりました。

夫が昨年エンディングノートを書く!って買って来ましたが買ってきてから書かれることなくそのままにされています。

そんな方も多いのではないでしょうか?

エンディングノートは自分史を伝えていくノートでもあります(まとめ)

エンディングノートは遺言書ではありません。
お金の管理、生命保険なども、もちろん知っておくことは必要です。
義母は何も言わないうちに認知症になり大変な思いを経験しました。

本人から何も聞かず書類などを突き合わせ弁護士と相談して始末をしなければならないことは本当に大変でした。
これが、どういうことなのかをきちんと伝えていてくれさえすればと何度恨んだでしょうか。
そんな思いを家族にさせないために書いていくことも必要なことなのです。

本屋さんに行くと沢山のエンディングノートが並んでいます、でもこれを書ききることは難しいのです。
終活アドバイザーの勉強をしているときもエンディングノートについて勉強しました。

エンディングノートの意味は人生の終わりのノートとそのままになりますが、その方の人生の集大成だと思います。

誰に何を譲るとか相続して欲しいは遺言書に書けばいいと思います。

認知症や本人確認が出来なくなるとは言いません、でも死は突然やってきます何も無かったらその人意思も尊重できないのです。
もし、延命治療を望まれていなかったら無理な延命治療をせずに自然に亡くなられる過程を見守るケアをするのが亡くなる方への一番の尊厳だと思いませんか?

エンディングノートは予測なしに来る認知症や本人確認が出来ないなどに対しての対策の一つではないでしょうか。

高齢者の方にエンディングノートの説明は難しいかもしれません、ですがご本人の希望をできる限り守り参考にしていくことも大切な家族の役割だと思います

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