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老老介護ってご存じですか?

介護は高齢者の世帯だから今忙しいからと待ってはくれません、突然やってくるのです。もちろん同じ世帯だけではな高齢者だけの世帯にもやってきます。その時が来たらどのように対処するのか、今だから出来ることを考えていきましょう。

目次

高齢者社会の現代、現状と近い将来を知ってください

現在の日本は超高齢化社会と言われています。
高齢化社会を超えており、先進国ほど高齢化社会になる傾向があります。

高齢化の進行具合を示す言葉として、高齢化社会、高齢社会、超高齢社会という言葉があります。65歳以上の人口が、全人口に対して7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢会」、21%を超えると「超高齢社会」と呼ばれます。

つまり、現代の日本は65歳以上の人口が21%を超えていることになります。
日本は、1970年に「高齢化社会」に突入しました。その後も高齢化率は急激に上昇し、1994年に高齢社会、2007年に超高齢社会へと突入しました。
今後も高齢者率は高くなると予測されており、2025年には約30%、2060年には約40%に達すると見られています。
今は2022年なので、後3年で人口の3割が高齢者になるということです。
人生100年時代と言われ始め、90歳を超えても元気な方が多い世の中になってきました。

義母が施設に入所したのは2016年5月で、もう7年前になります。
施設内では義母は若い方の年齢に入りましたが、83歳で若いって信じられますか?

施設内でのサロンは4人用のテーブルと椅子があり、いつも仲良し4人組で義母はおしゃべりや、タオルたたみ、食事も一緒に過ごしていました。
その中で一番若く、後の3人の方は90歳代でした。いやもう驚きでした。
いつも義母に会いに行くとその4人組とお話をするわけですが、「お孫さんなの?」と言われましたが私その時50代前半です「嫁なんですが・・・」このやり取り毎回繰り返していました。

その理由は自分たちが、まだ嫁の立場と思っている方ばかりだったのですから50歳過ぎた私は孫か嫁と言った不思議な会話が成り立つらしかったのです。

施設内の4人組だけではなく他の方々も似通った感じです。
施設内には夏だけ利用される方、冬だけ利用される方、義母のように居宅と言った入所者など様々でした。

入居者は80代、90代がほとんどで70代の方はいらっしゃいませんでした。
これはスタッフさんからお聞きして、今の後期高齢者はお元気だなと今でも印象に残っています。

このように施設に入所して80代前半が若いという感覚が不思議だった気がします。

老老介護ってなんでしょうか、その実態。

老老介護とは、高齢者の介護を高齢者が行うことです。
主に65歳以上の高齢の夫婦や親子、兄弟などのどちらかが介護者であり、もう一方が介護される側となるケースを指します。

老老介護は高齢の夫婦のみで構成される高齢者世帯だけでなく、2世代同居をしている世帯でも見られる事例です。

例えば96歳になった母親の介護を、その女性のお子様が同居されて行っていたと仮定しましょう。
現在96歳の女性が、その介護を担っているお子様を20歳の時に出産していたとしたら、そのお子様は現在、76歳という事になります。
これも、老老介護の現実。長寿国日本だけに、そのお子様も既に介護が必要になってもおかしくない年代というケースが出てきているのです。

我が家も義母を家で介護をしていたとすると夫は現在68歳、義母90歳です、夫が介護をした場合はこれを老老介護と言います。

これは例え話ですが、旦那さんが退職してからお母様を介護していらっしゃる知り合いも実際にいらっしゃいます。
ですから仮の話ではなく世の中で起きていることなのです。

老老介護の問題

介護が必要になった時、他人よりも身内に介護をしてもらえることは、介護される側にとって安心でメリットがあるようにも思いますが、問題点もあります。
2016年国民生活基礎調査によると、要介護者のいる世帯は、「核家族世帯」が37.9%で最も多く、次に「単独世帯」が 29.0%、「その他の世帯」が18.3%となっています。「単独世帯」と「核家族世帯」の割合は上昇傾向であり、「三世代世帯」の割合が低下しています。

また、夫婦間で、介護者が夫、介護される側が妻になった場合、「家事が困難」という問題が出てくることもあります。
妻が要介護者となるまで家事をほとんどしていなかった男性が、突然、炊事、掃除、洗濯、ごみ出し、お金の管理等の用事をしなければならなくなるのです。
介護以上に家事の困難さを訴える人が多いというのも、男性介護者の特徴の1つとなっています。
私はこの仕事に就く前は、歯科で医療事務を26年勤めており、受付にもいました。
その時感じたのが年々男性の介護者が増えて来たことです。介護される側が女性つまり夫から妻が増えて来たのです。

そのため、夫である介護者はいつも疲れていらっしゃる方が多かったですね。
妻である女性が介護者の場合は家事はお手の物です。これまで日常に行ってきていた家事に、夫が要介護者になったら介護がプラスされるのですが、疲れていても慣れている日常に戸惑い不安を抱えても上手に介護をされている方が多かったです。

高齢者だけの世帯ですと介護サービスを使うことに気がつかれない方も多くいらっしゃいましました。
家の中に介護者と要介護者2人が一番介護破綻になってしまうことも多いのです。

老老介護をどのようにサポートしていくか(まとめ)

老々介護が問題となる原因としては、介護保険制度が想定している介護者が、介護の実状と合っていないということも挙げられます。

想定されている、同居嫁など、同居して介護者となる家族というのは、若くて体力があって、家事も介護もできて、介護に専念できる時間もあるという介護者としてとても「強い」介護者はまれです。

想定されている介護者という視点では高齢者ではない介護者も介護疲れでメンタル不調、体調不良を起こしている現状が介護保険制度まで届いていないのではないでしょうか。

そして、高齢化により同居嫁の立場も高齢化しており、老老介護が一般化している現在、そのような介護モデルでは適切な介護サービスを行うことが難しくなってきています。

単身や、高齢者のみの世帯にとっては、現在の介護保険サービスだけでなく、配食や見守りといった生活支援サービスが必要となっています。
そういったサービスと介護保険サービスを組み合わせることができれば、老老介護の問題は軽減されるのではないでしょうか。

いったん、介護認定を受け介護サービスを利用するようになればケアプランなどケアマネジャーが家庭内の様子も見ながら考えてくれますが、利用するまでの見守りも必要ではないでしょうか。

遠く離れた家族、近いけれど一緒に住んでない家族、親戚で高齢者だけの世帯、ご近所で高齢者だけの世帯を見守ってください。

最近あまり姿を見ていないとか様子が変わってきた?と気になるようであれば、お住まいの地域包括支援センターにご連絡いただければ1つの老々介護が助かるのかもしれません。

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