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介護者のメンタルに成育歴がかかわることもあります

介護をしていると、いろいろな感情が出てきます。その中の一つに介護者の成育歴がかかわる事があります、何故介護に成育歴が関係してくるのでしょうか

目次

成育歴とは

成育歴とは、身体の成長(発育)の歴史のことです。

成育とは、文字通り育ち大きくなることで、病院の検診時によく使われる言葉です。何歳くらいでハイハイし始めたか、歩き始めたか等、定期検診と合わせてお子さんの体の成長・発育の様子を見る時に使われるケースが多いです。

ここでいう成育歴とは、その人が生まれてから今日まで育った歴史の事で、心理学・カウンセリングで使うことが多いです。特に幼少期の家庭環境がその人の心に与える影響が強いため、カウンセリングで重視されます。

介護者と要介護者の関係性

介護は大変です。それを皆さん大変なのに要介護者のご希望を取り入れ、在宅での介護から始まる事が多いです。
誰でも最初は介護することが初めてで、要介護者の方も介護されるのは初めてです。
そのため、うまく意思疎通が出来なくてイライラします。介護者も何故イラついているのかも分からなくて、途方に暮れることになります。

その状態が続けば、お互いが心を通じ合うことなんて出来ません。かえって憎しみあったりします。
介護しながら、介護されながら憎しみ合っているなんてお互いが辛いだけですよね。

それでも、介護は続けなければならないのです、介護者は心身共に疲れ果て病んでしまうこともあります。
その前に、施設に入所させるなりショートステイに預ければ?と言われますが、それが出来ないのです。
では、何故できないのでしょうか。

介護者の成育歴はすりこみが大きく影響する

幼少期から親にいい子でなけばならない、長女なのだから、子供はあなだけなのだからと親にとっていい子で有らねばとそだてられます。
それはまるで呪文のように、私自身も長女だからと妹よりやらねばならいことが多くありました思うことは「いいな妹は」「何故、私ばかりが?」と子供ながらに親の顔色を見ながら育ってきました。
素直な感情を表現をした時にいつも怒られていると、子供にとっては「表現しない事が愛されるんだ」と感じられます。こうなるといじめられた時にも「嫌」と言えない(表現出来ない)感情になって行きます。

そのような人が成人し結婚し姑や舅と共に生活するとどうるのでしょうか、気を使います親には逆らわない!義親がやれと言われればやらなければならないと成育歴から考えても、それが当たり前になっているのです。

幼少期から親に「ねばならない」と育ってきた人は親に言われたことをやらなければならないのが普通になって来ます。それを心理学ではすりこみと言っています、違う言葉に置き換えればある種の「マインドコントロール」ともいえるのです。

刷り込み(すりこみ、imprinting)とは、動物の生活史のある時期に、特定の物事がごく短時間で覚え込まれ、それが長時間持続する学習現象の一種。刻印づけ、あるいそのままインプリンティングとも呼ばれる。
(提供 ウィキペディア)

介護とすりこみの関係を解消するには

生まれてから大人になり独立すれば、それで親との関係性が無くなるのもではありません。この世の生を受ければずっと親子関係は続くのです、親が亡くなってもその親のすりこみに気がつかずにご自身の生涯も終えることになります。

カウンセリングではクライアントさんの時期を見計らって少しずつ成育歴に触れていきます拒否されるかたもいらっしゃいますが、そのうちにご自身から話してくださるようになります。

質問に答えられない場合、それは「日常であり普通の事」なので答えられないのです、質問と言っても日常的な何気ないことが多いです難しい質問なんていません、その答えが、どれくらい「すりこみ」が入っているかで理解できます。

親から、「すりこみ」をされて生きてきた人は「嫌、無理」が言えません、どうして私がやらなければならないの?と思っても親に言われたから、義親に言われたからと理由だけで介護をします夫が味方になり介護を手伝ってくれればいいのですが、それもしてくれないと介護者は追い詰められ体調を崩したりメンタル不調に陥ります。

カウンセリングにいらっしゃってても、「すりこみ」を解消することに時間はかかります、生きてきてからその時までずっと成育歴の中の「すりこみ」を知らずに生きて来たのですから。

質問しながら一つずつ、その時の事を思いを浮かべそれが、それでよかったのか、嫌だったのかを思い題していただきます、その中で大切なのはご自身の考えが本当はどうだったのかを気づいていただくことです。

介護は大変なことが多いです、介護保険、介護認定、ケアマネジャーとの面会、訪問看護、訪問ヘルパーなど気がつくことは全て介護者とケアマネジャーが相談して決まめすが・・・


家族に、私はもう無理なの、体がいうこと聞かないの、限界なの助けて欲しいと伝えてください。察して欲しいは、誰も気がついてくれません、家族さえ言葉に出して伝えないと分からないのです。



そこで、もう無理、限界と思ったら伝えてください




家族もあなたが倒れ入院したら、メンタル不調になってしまったら後悔すると思いませんか?
何故、いってくれなかったのだろう、一言相談してくれれば解決策を一緒に考えてのにと思うのではありませんか?

いきなり施設に入らなくてもいいのです。

レスパイトケアという仕組みがあります。

レスパイトケアについてはこちら



そして、ショートステイ、ロングショートステイがあります、それぞれの特性をいかして介護者の体調を考えることをご家族と介護関係者の伝えてください。

この家族に伝えることが、あなたが自分を押し殺してきたことを言葉にする時なのです。
自分さえ我慢すればいいはやめましょう、お子さんでも夫でも兄弟でもいいのです発信してください。

これが介護をするときの「すりこみ」の解決策の一つになって行きます。

まとめ

育った環境はひとそれぞです、同じ環境で育ったとしても一人一人みんな違うのです、考え方・背性格・顔・背丈すべて違います。
世の中には自分と同じ顔の人が3人いると追われたこともありますが、もう都市伝説化ですがそれでも同じ性格なんていません。
だからこそ生育歴の事なんて思いもしません、覚えていませんか小さい子ころ「よそはよそ、家は家」と言われたを。そこからも成育歴によって人格も変わるのかもしれませんね。

1人で介護を苦しんでいても誰も助けてくれません、誰か助けてとSOSを発信できるあなた自身を見つけてください

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